修行時代の一コマ 文京区茗荷谷take整骨院ブログ

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院長の吉田です。今回は私の修業時代の話をしようと思います。

私が専門学校を卒業し、一番最初に勤めた所は練馬の接骨院でした。当時の事をお話するとお恥ずかしいのですが、実は私はお年寄りの患者さんが大の苦手でした…(笑)

その苦手意識を180°変える事が出来たのは、私が初勤務から辞めるまでの約2年半、ほぼ毎日来院されていた1人のおばあちゃんがきっかけでした。

「ハイヨ!来たよ!」の掛声で11時頃に来院される、そのおばあちゃん。当時、80代後半の年齢、赤毛のチリチリのヘアースタイルで小柄、足が悪いのでカートを押してお散歩がてら来院する院の患者様でも名物的な方で、台風の日でも雪の日でも来院されたパワフルなおばあちゃんでした。

最初は苦手なので他人行儀かつ邪険に扱う事もしばしばでしたが、毎日、顔を合わせていると物凄い愛着が湧いてきました。初めて電気治療をしたのは、そのおばあちゃん、初めて治療に入ったのも、そのおばあちゃん。ペーペーの私を信頼してくれて、身体を遠慮なく預けてくれたのは、今、考えると本当、懐の深い方だったんだなと思います。

気が付くと、時計が11時になるのが待ち遠しく、そのおばあちゃんを治療しながら、ベラベラおしゃべりをするのが日課になっていました。そして、そのおばあちゃんのお陰で他のお年寄りの患者様も苦手ではなくなり、その接骨院で働きながら練馬区主催の高齢者転倒予防教室にも従事する事となりました。

その後、訳あって接骨院を辞めるのですが、辞めた後、そのおばあちゃんが転倒予防教室に顔を出しに来てくれました。「アンタも大変だったね…」と言われた時は泣きそうになりました。

今でも練馬に行く事があると道を歩いていないか、辺りを見渡してしまいます。今の私の姿をみたら何て言うんだろう…?立派になれたのかな…。

間違いなく「白髪増えたね~」とは言われるなぁ(笑)